1979年9月23日大井川鉄道・崎平〜千頭間の大井川を渡る C11 227
1979年9月22日の夜、友人の難渡河成作さんと撮影と録音の機材を彼の車に積んで出かけました。翌朝現地ではあらかじめ 2万5千分の1地図で検討しておいた何ヶ所かの撮影ポイントを見て回り、ココと決めました。鉄橋を目の前にしたトンネルの入り口でした。
8ミリカメラとマイクロホンを 3本使って録音のセットをした後に、難渡河さんは ニコマートを、私は種野蒔造さんからお借りしたマミヤプレスを構えて次第に大きくなる汽笛を聞きながら待ちました。音も映像も撮り直しのきかない一発勝負でした。
対岸のお茶畑を進んできた C11 は、その姿が鉄橋にさしかかったと思ったら、あっという間に近づいてきて轟音と共に足下のトンネルに吸い込まれていきました。
20余年を経て写真やテープをデーター化しているうちにあの日のことが鮮烈に蘇ってきました。もっと鉄道の魅力に触れてみたくなりレンタルショップから『鉄道員・ぽっぽや』のビデオを借りて来ました。するとどうでしょう、この映画の中でも「C11 227」が走っているではないですか。機関車の寿命の長さに驚きました。
（MP3ファイル。158kb）