ハト目ハト科

文中の マークをクリックすると声が聞けます。声のファイルは MP3形式です。

• キジバト
• アオバト
• カラスバト
• ドバト

.

キジバト

• 「雉鳩」　英名：Eastern Turtle Dove、学名：Streptopelia orientalis
• 体長 33cm。全体に灰褐色で上面は赤褐色のウロコ模様と地味な色合い。
• 手に持った感じは、伝書鳩（レース鳩）よりやや小振りで、ドバトと同様のボリュームに感じました。逆に伝書鳩（レース鳩）は筋肉質でがっちりしているなぁという印象でした。このキジバトは体重 250g でした。
• 山中から町中まで広い範囲に生息する。留鳥だが山地のものは冬は平地に移動するように思う。初冬の公園では群れで見られ、移動してきたように感じられます…間違っているかも知れませんが。
• ツバキ,サカキ,アカマツ,クロマツ,ヒノキ,ムクノキ,ヒサカキ,ソメイヨシノ等の木の実を食べる。
• あまり人を恐れないが、ドバトのように人から餌を貰うことは少ない。
• 番だろうか、よく町中の電線に2羽仲良く止まっているのを見かける。普段はドバトのような群は作らないが、時々5,6羽ないし10羽くらいで群れて採餌していることがある。
• 「山鳩よみればまわりに雪がふる」窓秋
• 下の右の写真は 2001年1月2日と4月29日に練馬区石神井公園で見た次列風切り羽根にサシ毛の入ったキジバト。ドバトでは珍しくないがキジバトでは珍しいと思います。
• 「デ、デ、ポーポー」と、何とものんびり鳴くところが好きです。
• キジバト写真1、写真2、写真3

サシ毛のあるキジバト

アオバト

• 「緑鳩」　英名：Japanese Green Pigeon、学名：Treron sieboldii
• 体長 33cm。漢字の通り全体が緑色。♂は雨覆が紫がかっている。嘴の付け根付近と鼻瘤はコバルトブルー。足は赤い。
• 山地の樹林帯に住む。冬は低地にも来るようですが、都区内の公園ではなかなかお目にかかれません（私だけ？）。
• 神奈川県大磯町・照ヶ崎海岸の磯では夏期に海水を飲みに来るアオバトを見る事が出来ます。わざわざ丹沢から飛んでくるそうです。
  この不思議なアオバトについて詳しい「こまたん Home Page」があります。
• マユミの実等を食べる。
• 「アオー」「オーアオー」と尾を引く少し不気味な声で鳴きます。東京では奥多摩の山を歩いていると時折声が聞こえます。
• のアオバトの写真1 写真2

左2羽が♀、右の顔の見えないのが♂。（大磯町・照ヶ崎海岸）

カラスバト

• 「烏鳩」　英名：Japanese Black Wood Pigeon、学名：Columba janthina
• 体長 40cm。大きい。全身黒くアシは赤い。頸には光沢がある
• 天然記念物。準絶滅危惧種（ミサゴと同じレベル）。伊豆諸島や沖縄諸島に残り、本州では見られないようです。
• 私は1992年5月に三宅島で、日がな鳥見を続けて、夕方のあきらめかけた頃に漸く見られ、感激でした。

ドバト

• 「土鳩、堂鳩」　英名：Rock Dove、学名：columba livia
• 体長 32cm。嘴の付け根上部に白い鼻瘤がある。目（虹彩）と脚が赤い。首に金緑の光沢がある。羽色は灰、濃紺、黒、栗色、白など様々。
• 人為的に飼育、改良された種なので野鳥の仲間に入れてもらえない変な鳥。Rock Dove（カワラバト）は世界中にいるのに日本にはいなかったのでしょうか。
  日本にハト料理がないのは、元々いなかったから？それとも神社仏閣にいたから遠慮していた？
• 環境省自然環境局発行のドバト被害防止パンフレット「エサをあげないで！」には餌をあげないでハトの減った広島市の例や、ハトのためにも餌をあげるべきではないということが書かれています。
• 公園、神社仏閣、河原で群を作り樹上に棲む。一番高いところで見たのは奥秩父の金峰山（2595m）の頂上です。
• 11月の武蔵関公園では、数羽の群れがムクノキの枝先に取り付いて実を食べていました。

ハトって、体の割に頭が小さいですね。
「クウ、クウ」と鳴くから「九 + 鳥 = 鳩」というのは本当でしょうか。
羽ばたき音が「ハタハタ」だから「ハト」というのは正しいでしょうか。

SONGPOST