チドリ目カモメ科

文中の

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ユリカモメ
カモメ
ウミネコ
セグロカモメ
オオセグロカモメ
コアジサシ
アジサシ

　ユリカモメ

「百合鴎」　英名：Black-headed Gull、学名：Larus ridibundus
体長 40cm。嘴と脚の赤い小型のカモメ。眼の後の耳の辺りに黒い斑点があるのが冬羽で、春の渡去間近になると頭頂から喉にかけて濃い焦げ茶色の夏羽になる。
冬鳥として越冬に来る。海近くの公園に多い。カワウと同じような環境にいる。慣れると、あまり人をおそれずに、鳴いて餌をねだるようになる。餌を投げ上げるとフライングキャッチもします。
東京都の鳥。
ユリカモメ写真1

　カモメ

「鴎」　英名：Common Gull、学名：Larus canus
体長 45cm。背中は灰色、翼は黒。嘴と脚は黄色の中型のカモメ。
冬鳥として越冬に来るが東京付近では少ない。
種名ではハクチョウやカラスという鳥はいないがカモメはいるのです。

　ウミネコ

「海猫」　英名：Black-tailed Gull、学名：Larus crassirostris
体長 47cm。背中は濃い灰色、翼は黒。脚は黄色の中型のカモメ。嘴は黄色で先端部に赤と黒の斑がある。
写真は7月の不忍池で撮影。成鳥は夏羽で頭部が真っ白だが冬羽になると褐色の筋が出る。右足に足環をしていたので動物園の鳥かも知れない。幼鳥は灰色がかっておらず褐色味が強いので今年生まれた幼鳥だと思う。どこで生まれたのだろう。
カモメの仲間の成鳥では唯一尾の先端部が黒い。飛んでいるときに見分けるポイント。
海岸地域で年中見ることが出来る。
成鳥の鳴き声は「ミャーオ」と猫に似ている。ウミネコの名前もここから来たのでしょうか。7月の不忍池の幼鳥は「ピー」と鳴いていました。
ウミネコ写真1

　セグロカモメ

「背黒鴎」　英名：Herring Gull、学名：Larus argentatus
体長 60cm。背中は灰色、翼は黒、脚は肉色の大型のカモメ。嘴は黄色で下嘴に赤い斑が一つある。
冬鳥として越冬に来る。
東京付近ではオオセグロカモメよりも多く見られるように思います。冬の東京港野鳥公園、葛西臨海公園、不忍池で見られます。

　オオセグロカモメ

「大背黒鴎」　英名：Slaty-backed Gull、学名：Larus schistisagus
体長 61cm。背中、翼は黒。脚は肉色の大型のカモメ。嘴は黄色で下嘴に赤い斑が一つある。
背中と翼の色がオオセグロカモメは同じ濃さに見えます。セグロカモメはそれぞれ灰色と黒で明らかに濃さが違います。
関東周辺では冬鳥として越冬に来る。冬の東京港野鳥公園や不忍池で見られますがセグロカモメほど多くはありません。

　コアジサシ

「小鯵刺」　英名：Little Tern、学名：Sterna albifrons
鳥類レッドリスト絶滅危惧II類。
体長 24cm。夏羽は黄色い嘴に黒い頭。額から目の上に駈けて白い切れ込みが入っている。背中、翼は薄い灰色。下面は白い。尾も白く燕尾服型をしている。
夏鳥としてやって来て群れで行動しています。砂浜や干潟のある海岸で見ることができます。内陸の沼などにも来ます。私の見たのは千葉県の一宮海岸、谷津干潟、印旛沼、東京都の葛西臨海公園、浜離宮庭園、東京港野鳥公園。そして石神井公園で2002年6月に初めて見ました（1羽だけでした）。
海岸の砂礫地にコロニーを作って繁殖します。1995年に葛西海浜公園で300羽位のコロニーを見ましたが2001年は見られませんでした。場所を変えたのかも知れません。
カモメの仲間ですがとてもスマートで、飛んでいる姿は美しい。ホバリングをして水に飛び込み魚を捕ります。捕った魚を雌にプレゼントする光景をよく見かけます。
波打ち際にいる群れの声です。6月の葛西臨海公園にて。
コアジサシ写真1

石神井公園 2005年6月

　アジサシ

「鯵刺」　英名：Common Tern、学名：Sterna hirundo
体長 36cm。夏羽は黒い頭。背中、翼は薄い灰色だが翼の先端部は黒い。下面は白い。尾も白く燕尾服型。嘴は黒い。
大陸で繁殖する行きと帰りに日本を通過する旅鳥。東京付近ではコアジサシほど多くは見られません。私が見るのはいつも単独です。
カモメの仲間ですがとてもスマートで飛んでいる姿は美しい。ホバリングをして水に飛び込み魚を捕ります。

羽色が褐色のカモメの仲間がいます。これらは若鳥です。成鳥は黒と灰色と白の羽色をしていますが、若鳥は褐色をしていて種類や年齢によって模様や色合いが違います。このため若鳥の見分けは難しく、私は大概は諦めてしまいます。
更にややこしいことを‥ここでいう「成鳥の黒」は真っ黒ではありません。大型カモメは灰色っぽい黒、小型カモメが濃い焦げ茶色と言った方が近いです。）

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